【写真で一覧】車の警告灯・表示灯64種の意味と対処法|危険度を色で解説!

高速道路を順調に走行中、あるいは、いつもの通勤途中。 ふと、メーターパネルに見慣れないマークが、赤や黄色に点灯する。
「…なんだ、このマークは?」
一瞬、心臓がドキッとし、背筋に冷たい汗が流れる。 これは、ただのお知らせなのか?それとも、今すぐクルマを停めなければならない、重大な故障の前兆なのか?
その瞬間、あなたは、愛車が発する言葉を理解できない、不安なパイロットになるのです。
車の警告灯は、クルマがドライバーに伝えるための、世界共通の「言葉」です。しかし、その言葉の意味を、私たちは教習所で詳しく教わることはありません。 この言葉を無視して走り続けることは、高額な修理費用に繋がるだけでなく、あなたと同乗者の安全を脅かす、極めて危険な行為です。
この記事は、そんなあなたのための、クルマの言葉を完璧に翻訳する、究極の通訳ガイドです。
この記事を最後まで読めば、あなたは以下の全てを理解できます。
- 警告灯の「色」が示す、危険度の明確な違い(赤・黄・緑)
- 写真付きで一目瞭然!主要な警告灯・表示灯64種類の意味と、正しい対処法
- 「この警告灯がついたら、走り続けても大丈夫?」その明確な判断基準
- そして、警告灯の状態が「愛車の査定額」にまで影響する、驚きの理由
これは、単なるマークの解説記事ではありません。あなたのカーライフから、突然のトラブルへの不安を取り除き、安全と資産を守るための、全てのドライバーが手元に置くべき「お守り」です。
目次
第1章:光の言語学 ― 警告灯の「色」で、危険度を一瞬で見抜け!
まず、最も重要な基本ルールから覚えましょう。警告灯は、その「色」によって、緊急性と危険度が、国際規格(ISO)で定められています。
【赤色の警告灯】= 危険!今すぐ行動を!

意味: 重大な異常が発生している可能性が極めて高い状態。
対処法: 直ちに安全な場所に停車し、運転を中止してください。 無視して走行を続けると、車両火災や、重大な事故、エンジンの致命的な故障に繋がる危険性があります。必要であれば、ロードサービスや整備工場に連絡しましょう。
【黄(橙)色の警告灯】= 注意!できるだけ早く点検を!

意味: 緊急性は高くないものの、システムに何らかの異常が発生しているか、注意を促している状態。
対処法: すぐに停車する必要はありませんが、なるべく早く、ディーラーや整備工場で点検を受ける必要があります。放置すると、将来的に大きな故障に繋がる可能性があります。
【緑色の表示灯】= 正常作動中!心配無用!

意味: これは「警告灯」ではなく、「表示灯(インジケーター)」です。特定の機能が、正常に作動していることを示しています。
対処法: 心配する必要は全くありません。
この「赤=危険」「黄=注意」「緑=安全」という3つのルールを覚えておくだけで、いざという時の冷静な判断力が、格段に変わります。
第2章:【赤色・危険ゾーン】今すぐ停車!命に関わる警告灯
ここに挙げる赤い警告灯が点灯・点滅したら、パニックにならず、しかし迅速に、直ちに安全な場所にクルマを停めてください。走行を続けると、車両火災や重大な事故、エンジンの致命的な故障に繋がる可能性があります。
油圧警告灯(オイルランプ)

危険度: 赤色:極めて危険!
▶︎ このマークの意味は? エンジンを潤滑・冷却しているエンジンオイルの「圧力」が、異常に低下していることを示しています。「オイルの量が減っている」または「オイルを循環させるポンプに異常がある」可能性があります。
▶︎ 点灯したらどうする? 直ちに安全な場所に停車し、エンジンを停止してください。 このランプを無視して走行を続けると、エンジン内部の金属部品が焼き付き、最悪の場合、エンジンが完全に壊れてしまいます。エンジン停止後、数分待ってからオイルレベルゲージでオイル量を確認し、速やかにロードサービスや整備工場に連絡してください。
高水温警告灯

危険度: 赤色:極めて危険!
▶︎ このマークの意味は? エンジンを冷却している「冷却水」の温度が、異常に上昇している状態、つまりオーバーヒートの危険性を示しています。
▶︎ 点灯したらどうする? 直ちに安全な場所に停車し、エンジンを停止してください。 もしボンネットから湯気(水蒸気)が上がっている場合は、絶対にボンネットを開けないでください。高温の蒸気が噴き出し、大やけどをする危険性があります。エンジンが自然に冷えるのを待ち、ロードサービスに連絡しましょう。
ブレーキ警告灯

危険度: 赤色:極めて危険!
▶︎ このマークの意味は? 以下の3つのいずれかの可能性を示しています。
- パーキングブレーキ(サイドブレーキ)が作動中
- ブレーキフルード(ブレーキオイル)が不足している
- ABSやブレーキブースターなどのシステムに異常がある
▶︎ 点灯したらどうする? まずは、パーキングブレーキが完全に解除されているか確認してください。解除してもランプが消えない場合は、ブレーキが効かなくなる危険性が非常に高いです。安全な場所に停車し、走行を中止して、ただちに整備工場やディーラーに連絡してください。
充電警告灯(バッテリーランプ)

危険度: 赤色:危険!
▶︎ このマークの意味は? バッテリーそのものの異常ではなく、バッテリーを充電するための装置(オルタネーターやベルトなど)に異常が発生していることを示しています。
▶︎ 点灯したらどうする? すぐにエンジンが止まるわけではありませんが、充電されていないため、いずれバッテリーの電力が尽きて走行不能になります。エアコンやオーディオなどの電装品を全てOFFにし、寄り道せず、速やかに整備工場やディーラーへ向かってください。
SRSエアバッグ/シートベルトプリテンショナー警告灯

危険度: 赤色:危険!
▶︎ このマークの意味は? 乗員を保護するためのSRSエアバッグシステムや、衝突時にシートベルトを瞬時に巻き取る「プリテンショナー」機能に異常があることを示しています。
▶︎ 点灯したらどうする? 通常通り走行することは可能ですが、万が一の衝突事故の際に、エアバッグやプリテンショナーが正常に作動しないという、極めて危険な状態です。自分や同乗者の命を守るため、速やかに点検を受けましょう。
イモビライザー(盗難防止装置)警告灯

危険度: 赤色:注意
▶︎ このマークの意味は? エンジンキーに内蔵されたチップのIDコードを、車両のコンピューターが認識できない状態です。
▶︎ 点灯したらどうする? 一度エンジンを切り、再度かけ直してみてください。スマートキーの電池切れや、キーが他の電子機器と干渉している可能性も考えられます。それでも消えず、エンジンがかからない場合は、キーや車両側に問題があるため、ディーラーなどに相談が必要です。
第3章:【黄色・注意ゾーン】速やかな点検を!走行に注意が必要な警告灯
黄(橙)色の警告灯は、今すぐ走行不能になる危険性は低いですが、クルマが発する「そろそろ点検してね」というサインです。決して無視せず、早めに専門家に見てもらいましょう。
エンジン警告灯

危険度: 黄色:注意
▶︎ このマークの意味は? エンジン本体や、排気ガスを制御する各種センサー(O2センサーなど)に、何らかの異常を検知したことを示しています。
▶︎ 点灯したらどうする? 通常通り走行できることが多いですが、エンジンが本調子でない可能性が高く、燃費が悪化したり、排出ガスが汚れたりしている状態です。放置すると大きな故障に繋がる可能性もあるため、速やかにディーラーなどで点検を受けましょう。
ABS警告灯

危険度: 黄色:注意
▶︎ このマークの意味は? 急ブレーキ時にタイヤのロックを防ぐ「ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)」に異常があることを示しています。
▶︎ 点灯したらどうする? 通常のブレーキは効きます。しかし、パニックブレーキのような強いブレーキを踏んだ際にタイヤがロックし、スリップしてハンドル操作が効かなくなる危険性があります。雨や雪の日などは特に注意し、速やかに点検を受けましょう。
タイヤ空気圧警告灯(TPMS)

危険度: 黄色:注意
▶︎ このマークの意味は? タイヤの空気圧が、規定値より低下していることを示しています。
▶︎ 点灯したらどうする? パンクや、スローパンクチャー(ゆっくり空気が抜けるパンク)の可能性があります。まずは安全な場所に停車し、タイヤの外観に異常がないか確認してください。見た目に異常がなくても、最寄りのガソリンスタンドなどで、速やかに空気圧を点検・補充しましょう。
スリップ表示灯 / 横滑り防止装置(ESC)OFF表示灯

危険度: 黄色:注意(点灯時)
▶︎ このマークの意味は?
- 走行中に点滅している場合:カーブや滑りやすい路面で、タイヤのスリップを検知し、横滑り防止装置(ESC)やトラクションコントロール(TCS)が正常に作動していることを示しています。
- 点灯し続けている場合:システムに何らかの異常があるか、手動でOFFにしている状態です。
▶︎ 点灯・点滅したらどうする? 点滅は正常なので、慌てず慎重に運転を続けてください。点灯し続ける場合は、滑りやすい路面での安全性が低下しているため、誤ってOFFにしていないか確認し、そうでなければ点検を受けましょう。
燃料残量警告灯

危険度: 黄色:注意
▶︎ このマークの意味は? 文字通り、燃料の残りが少なくなったことを示しています。一般的に、残量が5L~10L程度になると点灯します。
▶︎ 点灯したらどうする? すぐにガス欠になるわけではないので、パニックになる必要はありません。しかし、余裕を持って、早めに給油しましょう。特に高速道路上では、次のガソリンスタンドまで数十km先ということも珍しくないため、点灯したら最初の給油所に入るのが賢明です。
パワーステアリング警告灯

危険度: 黄色:注意
▶︎ このマークの意味は? ハンドル操作を軽くするための、電動パワーステアリングシステムに異常があることを示しています。
▶︎ 点灯したらどうする? 最悪の場合、アシスト機能が停止し、ハンドルが急に非常に重...
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