【普通車の車検費用はどのくらい？】知っておきたい基本内訳と相場

車を所有していると、定期的に避けて通れないのが「車検」です。普通車の場合、2年に1度の周期で実施が必要ですが、いざ車検が近づくと「どれくらい費用がかかるの？」と不安になる方も多いでしょう。そこで本記事では、普通車の車検費用の内訳や目安の相場、費用を抑えるコツなどを解説します。

1. 車検費用の主な内訳

車検の際に必ず支払う必要がある公的な費用です。業者やディーラーを問わず、どこで車検を受けても金額は変わりません。

1-1. 法定費用

自動車重量税
• 車両の重量に応じて税額が変動。

• エコカー減税やグリーン化特例対象車は割引・免税のケースも。
自賠責保険料（強制保険）
• 車検有効期間分（通常24か月）を一括で支払う。

• 事故による対人賠償を補償する保険で、法律で加入が義務づけられている。
印紙代（検査手数料）
• 車検の申請書類に貼付する印紙代。

• 車両区分や申請書類によって数百円程度の差がある。

1-2. 車検基本料金（整備費用）

業者やディーラーに支払う、「点検・整備・検査」に関するサービス料金です。

整備内容や業者ごとの設定で金額に大きな差があります。ディーラーに依頼する場合は比較的高め、格安車検店やガソリンスタンドは安めになることが多いです。

1-3. 交換部品代（部品代金）

車検で交換が必要と判断された部品や消耗品の代金です。

この部分は車のコンディション次第で大きく変動するため、結果的に合計費用も上下します。

車の状態や依頼先によって変わりますが、ざっくりとした目安としては以下の通りです。

ディーラー車検：10万～15万円程度
• 整備やアフターサービスが充実している反面、基本料金が高め
整備工場（民間工場）・フランチャイズ系：7万～12万円程度
• ディーラーに比べ、車検基本料金や交換部品の工賃がやや安い場合が多い
格安車検店・ガソリンスタンド車検：5万～10万円程度
• 車検基本料金が安い場合が多いが、整備や点検の内容が最小限に抑えられることも

• 後々のメンテナンスや追加修理が必要なケースもあるため注意

また、車齢が古かったり、走行距離が多かったりする普通車の場合、消耗品や重要部品の交換が増えるため、費用はさらに高くなる可能性があります。

複数の業者で見積もりを比較する
• ディーラー、整備工場、フランチャイズ系、格安車検店など、複数社に見積もりを依頼し、費用内容を確認しましょう。
不要な部品交換を断る
• 車の調子が良い箇所まで交換を勧められる場合も。整備士とよく相談して、本当に交換が必要かどうか確認すると無駄な出費を避けられます。
事前点検や日頃のメンテナンスをしっかり行う
• 普段からオイル交換やタイヤ空気圧のチェックなどをしっかりしておくと、車検時に交換すべき部品が少なく済み、結果的に費用が抑えられます。
クーポンやキャンペーンを活用
• フランチャイズ系車検店やガソリンスタンドでは、ネット予約割引やポイント還元など、さまざまなキャンペーンを実施していることがあります。

費用を抑えたい気持ちはわかりますが、車検は「安全に車を走らせるための点検・整備」という大切な役割を担っています。格安車検などを利用して最低限の整備しか行わず、後で重大な不具合が発生すれば、かえって高額な修理費用がかかる可能性も否定できません。

少しでも不安があれば、整備士に遠慮なく質問し、納得いくまで説明を受けましょう。

車検は2年に一度しかないだけに、慌てて予約したり、言われるがままに部品交換を承諾してしまうと、思わぬ高額出費につながりやすいです。事前に情報収集やメンテナンスを行いながら、安心かつ無駄を省いた車検を受けられるよう、しっかりと準備を進めましょう。