中古車を高く売るならいつ?ベストな売り時と価格が上がるタイミングを解説

中古車を売りに出す際、できるだけ高値で売却したいのは誰しもが思うところです。しかし、中古車の相場はさまざまな要因によって上下するため、“いつ”売るかによって査定額が大きく変わることがあります。今回は、中古車を売却する際に押さえておきたい「売り時」を考えるポイントや、適切なタイミングについて解説します。
目次
1. 走行距離と年式を意識する
走行距離が増えるほど査定額は下がりやすい
中古車市場では、走行距離が少ないほど査定額が高くなる傾向があります。おおむね年間1万キロ前後の走行距離が基準とされ、それを上回ると「走りすぎ」とみなされ、査定額に影響が出ることも。
もし、今後も頻繁に長距離を走る予定があるなら、走行距離が膨らむ前に売却を検討するとよいでしょう。
年式が古くなるにつれて価値は下がる
車は年式が新しいほど査定額が高い傾向があります。特に新車登録から3年、5年、7年といったタイミングで相場が下がりやすいので、愛車の使用年数をチェックしてみましょう。年式が古くなりすぎると、需要が下がり、買い手がつきにくくなる可能性があります。
2. 車検のタイミングを見極める
車検が近づくと査定額が下がるケースも
中古車を購入したばかりの方が、すぐに車検費用がかかる車よりも、しばらくは車検の心配をしなくて良い車を好むため、車検残が長いほど査定額が高くなる傾向があります。車検直前や車検切れ間近だと売りづらくなり、査定額が下がる要因にもなるため、車検まで数か月残っているタイミングでの売却がおすすめです。
車検代を払うよりも売却を選択する
古い車に高額な車検費用をかけるより、車検前に売却して新しい車に乗り換えるほうが結果的にトータルコストを抑えられることも少なくありません。今後も維持費や修理費がかさむ予想がある場合は、車検の更新前に売るという選択肢を検討しましょう。
3. モデルチェンジやフルモデルチェンジ前後
新型モデル発表前に売る
車種によっては、新型モデルの発売・発表があると既存モデルの相場が下がりやすいです。新型モデルがメディアやSNSで話題になると、旧型に対する需要が落ち始めることが多いため、できれば新型が正式に発表される前に売却を検討すると良いでしょう。
フルモデルチェンジ後は需要が集中
フルモデルチェンジ後の新型車が人気を集めると、中古車として旧型に買い替える人が増える場合もあり、一部車種では中古車相場が安定するケースがあります。しかし、その需要が一巡するとやはり価格は下がりやすいので、タイミングを見極める必要があります。モデルチェンジ前後の売却は、情報収集が大切。メーカーの公式発表や自動車ニュースをこまめにチェックするようにしましょう。
4. 季節や時期による需要の変動
春先(3~4月)は需要が増えやすい
日本では、新生活が始まる春先は中古車の需要が高まる時期です。進学や就職、転勤などで車を必要とする人が増えるため、自然と中古車市場も活況になります。需要が高いと相場が上向きになりやすいので、3~4月にかけては売却の好機と言えます。
ボーナス時期(夏・冬)も狙い目
ボーナス時期には、車の買い替えを検討する人も増える傾向があります。家庭の予算に余裕が生じるため、買取業界でも活気が出やすいタイミングです。ただし、夏と冬では車種によって需要が異なるため、人気のSUVや軽自動車などは比較的安定した相場を保つことが多いでしょう。
年末は繁忙期で査定が厳しくなることも
年末は需要もある一方で、業者側も忙しく査定がじっくり行われない可能性があります。店舗によっては在庫整理や決算月で値段交渉しづらいケースもあるため、年末ギリギリは避けたほうが無難かもしれません。
5. 大きな修理・交換が必要になる前に売る
消耗品の交換時期を見越す
タイヤやブレーキパッド、バッテリーなど、定期的に交換が必要な部品が近々寿命を迎える場合は、交換費用をかけるよりも先に売ってしまうほうが得策となることがあります。特に、エンジンやミッションなどの大きなトラブルが発生すると査定額は大幅に下がるため、「そろそろ不安だな」という段階で売却を検討するのも一手です。
次の故障リスクを考慮
中古車として流通する際も、大きな修理の必要がある車は敬遠されがちです。査定時点で不具合を指摘されると、修理費用相当分を差し引かれるため、結果的に査定額が大幅に落ちてしまいます。トラブルが起こる前のタイミングでの売却が重要です。
6. ライフスタイルの変化や税制をチェック
家族構成の変化
結婚や出産、子どもの独立などで車のサイズや使い道が合わなくなる場合があります。ライフステージの変化が見えているなら、早めに売却時期を計画しておくと良いでしょう。
税制改正や重量税などの負担
日本では自動車税や重量税などの税負担が車種や年式によって変動します。特に経過年数が13年を超えると自動車税が重課される制度があるため、課税が高くなる前に手放す方も多いです。車の年数をチェックし、税負担が増える前に売却を検討するのも賢い方法です。
7. 相場を把握し、比較査定を利用する
複数社から一括査定をとる
中古車を高く売るためには、複数の業者から査定を取って比較することが大切です。中古車市場は各業者の在庫状況や得意車種によって査定額が大きく異なるため、一社だけの査定で決めてしまうのは損をする可能性があります。
市場動向をチェックする
車種ごとの需要変動や季節要因、メーカーのモデルチェンジ情報などを総合的に把握したうえで売却すれば、より高値を狙いやすいです。最近ではネットでの相場検索や、専門メディアの情報を活用できるため、タイミングを見極めるうえでも積極的に情報収集を行いましょう。
まとめ
- 走行距離や年式が若いほど高値になりやすい
- 車検切れや大きな修理が発生する前を狙うと査定アップが期待
- 新生活シーズン(春)やボーナス時期は需要が増えやすい
- モデルチェンジや税制のタイミングを把握しておく
- 複数社の査定を比較してベストな売却時期を探る
中古車の売却は、タイミング次第で査定額が大きく変わります。普段から愛車の状態や市場の動向をチェックし、ライフスタイルや車のコンディションに合った“売り時”を見極めましょう。大切な愛車を少しでも良い条件で手放すために、こまめな情報収集と計画的な売却がポイントです。
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